笑顔の先にあるもの

コロナによるオンライン授業も一段落し、

 

ようやく待ちに待った校舎での対面授業

 

直接生徒と接することの尊さを思い出した。

 

 

しかし、生徒との時間を過ごし、

その心から楽しそうな笑顔を見て考える。

 

今の状況に真剣に向き合っているのかと言うことを

今の楽しみの先を見ようとしているのかと言うことを

 

 

これから先、待ち構える社会は明るいとは限らない

コロナによってますます先行きは見えなくなった

そのことを知っているのだろうか。

 

 

自分は幸せになれるのか

将来ちゃんと生きていけるのか

目をそらすことなく自分の未来を考えている中高生はほとんどいないのでは?

そう感じられてしまった。

 

 

もちろん、子ども達には大人の楽しさ、社会に出るすばらしさを知り、希望を持って年を重ねて欲しい。

 

けれど、同時に社会には理不尽が溢れていることも知らなければならない。

この社会で生きていくために。

 

 

僕が社会の理不尽を初めて身近に感じたのは高校生の時だった。

ちょうどその頃はリーマンショックにより、企業の倒産やリストラが多かった。

そんな中、同級生の父親がリストラされたと聞いた。

そのため、受験大学を減らし安全な志望校に変更しなければならなくなった。

それでもまだ進学できるだけ恵まれた方だったのかもしれない。

 

リストラなんていう言葉はニュースの中でしか聞いたことがなく、衝撃を受けた。

本当にそんな物があるのか、

そして、簡単に今までの生活が一変してしまう恐怖を覚えた。

理不尽はいつ自分に降りかかるか分からない事を知った。

 

 

 

生徒たちへ

先生として、そして一人の大人として

君たちには幸せな、自分の望む人生を生きて欲しい

だからこそ、もっと真剣に将来を考えなければならないよ

社会は理不尽にあふれている。

楽しいことだけ見ていては取り返しのつかない事になる。

少し不安になるくらいで考えて欲しい。

なにも悪いことをしていなくても、急に自分の人生から幸せを奪って行くこともあるのだから。

 

 

けれど、同時に不安でいっぱいになって欲しくはない。

真剣に考え、行動し、努力すれば

ちょっとやそっとの理不尽には負けない強い人間になることができる

 

そのことを忘れずに、今できることひとつひとつに真剣に向き合っていこう

 

 

笑顔の先に待つ理不尽を予見し、

理不尽に打ち勝つ強さを身につけよう。